回の「預金封鎖」に引き続きもっとリアルに物語を展開して見ましょう。

「日本国破産宣告」
そんな馬鹿な!・・・と皆さんは思われるかもしれませんが昨日の手記の中に書いた国の借金が、収入つまり税収の17.6倍にもなり返済に充てる新たな財源も無いまま毎年18兆3000億円も利息がかかっていると言う事実を現実として見つめた場合経営者や会社の役員の人たちならばその会社は破産宣告をする以外手は無いはずです。

家的な破産であれば、近い国韓国のようにIMFの管理化によって国家の建て直しを図る事になります。しかしながら日本の良さそうで悪い所は国家に金が無くても国民が金持ちだと言う現実です。その為、国際社会も日本の政府の現実を把握しながらも国際秩序によって管理し様と言う動きにはならないわけです。

そんなわけで政府や国会議員は能天気振りを堪能出来、小泉首相もあたかも他人事のような話し方になるわけです。しかし、彼はここで率直に国家財政の危機を国民に説明すると平和ボケの国民は天地をひっくり返さんばかりの騒ぎになるため色々な言葉の言い回しにおいて国民に説明しております。

例えば「米百表」の話、これは将来のために国民は犠牲になるべきだ・・
又、「聖域無き構造改革」その聖域とは何を意味しているのでしょうか?・・
それは国民のもっている郵便預金や保険や年金そして虎の子の銀行預金の事を指している事に他なりません! 彼は構造改革の話になったとき笑みを浮かべ、内容説明ではその聖域にいつでも踏み込める自信とその後の結果をまぶたの裏に浮かべたときに出る微笑と言えるでしょう。

記1で話しました預金封鎖は過去に2度日本において実施されました。それは昭和2年に時の大蔵大臣の失言によって引き起こされた取り付け騒ぎの為、日本の銀行全てが支払猶予(モラトリアム)が3週間にわたって実施されました。

2度目の預金封鎖は昭和21年2月16日の夕刻突然「金融緊急措置命令」と言う形で実施され、その時同時に新円切り替えも実施されました。このときに総国民の資産調査が行われ、10万円を超える資産に対し25〜90%の高額な財産税がかけられました。

又、郵便預金は10年間の払い戻し拒否が実施されました。10年間預金が封鎖されるとどうなるかお分かりですか?現在大不況の為突然会社が会社更生法や破産宣告をしていますね!

それと同じ事が日本国でも起こるわけです。それは突然NHKの特別番組で小泉首相が発表するでしょう。いつもは笑みを浮かべている小泉首相がこの日は窶れ細ってしかも沈痛な面持ちで(彼は役者としては千両役者に入る)TVカメラに向かって発表するでしょう。

『本日、日本国は債務超過に陥りました。本来であれば債務不履行を全世界に発信しなければいけないのでしょうが、その事は国際経済の混乱と日本の立ち直れないくらいの信用不信を招く事になります。そこでわが国政府は本日を持ってデノミの実施及び新円切り替えを実施いたします。本日から1ヶ月間全ての現金支払いはストップし、預金引出しも制限以内に規制します。新円切り替えの実施は10日後からとし本月末において終了しますのでその間にお手持ちの現金は全て新円に交換してください。

今月末以降を過ぎると全ての旧円は失効いたします。国民の皆さんこの国家的危機を乗り越える為に一丸となって頑張りましょう!私はこの責任をとって内閣を総辞職致します。私のとった行動が現在は非難に値するかも知れませんが、これも天下国家の為に行動した事が後世に評価される事を願ってやみません』

れが小泉首相が理想としている幕引きの結果です。そのために彼は色々な諺や表現方法で国民にその日が来る事を教えているのです。その日はいつ来るかは経営者又は管理職である貴方が想像してください。それからもう一つ不思議な現象が国会内で起こっていると言う事です。それは、国家の安全保障に関わる問題です。

テロの影響があったとは言えあまりにも早急すぎる法律の制定や政府高官の核をも容認する発言など、何かきな臭いものを感じております。日本の政府は情報開示を極端にしないため何が起きているか推測する事意外にはあ
りませんがアメリカの情報局や政府との間で日本に対して今後起こりうるであろう危機を政府首脳はアメリカとの間で話し合いをしているような気がします。

後に友人の懐の心配をする小生のアドバイスとしてリスク分散法をお話します。小生は現在日本の円だけに依存する事は疑問です。小生の考えでは金融資産は分散して持つ事です。それでは何で持てばよいかと言う事になります。

それは外貨預金です、それではいったい何処の国の外貨預金が良いのでしょうか?
それは
国土の割に人口が少なくそして第一次産業国、つまり農業・漁業・林業を国の主幹産業に据え国で輸入に頼らず自給自足出来、そして文明国であり資本主義国家である事が条件です。

ここまで言えば小生が住んでいるニュージーランドやオーストラリアはそれに当てはまるかも知れませんね!
しかし、最後に決断するのは貴方自身です。又、行動やそれに伴う手続きも貴方自信で行う事です。虎の子を守る為にはそれなりの知識と行動力が必要だと言う事を小生の手記を通じて少しでも分かっていただければ幸いです。


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